静岡の実家へ帰省していた友人が、「どうぞ家族で召し上がって下さい」とお土産を持ってきた。
案の定、彼の手にしたお土産は「うなぎパイ」だった。
オレは未だかつて、静岡がらみのお土産で「うなぎパイ」以外みたことがない。
もしかしたら、ミカン系のお饅頭を食べたことあるかも知れない、しかし、覚えがない。
なにも、この場を借りて、活きのいいウナギや美味しい蒲焼きを、お土産に寄越せと言いたいのではない。
うなぎパイって、ほんと静岡みやげの定番だよなって、改めて感慨を深くしているのである。
だって、うなぎパイっていっても、別にウナギ味じゃないし。もちろん、ウナギ味のパイなんて食べたくないけど…。
それにしても、何故あのうなぎパイが、これほどまでにお土産としてヒットしたのか。
オレの中では、その答えは明確である。あの有名なキャッチコピーがあったからだ。
夜のお菓子 うなぎパイ
且つて、これほどまでに庶民的な、下ネタコピーがあっただろうか。
浜松へ出張へいった、中小企業のハゲ社長が、おみやげ片手に友人宅へ挨拶へ行く。
もちろんお土産は「うなぎパイ」である。
ハゲ社長は言うだろう。
「うなぎパイでも食べて、今夜はカアちゃんと頑張れよ」
その帰り道。ほろ酔い気分のハゲ社長は、馴染みのスナックに寄るのである。もちろん「うなぎパイ」は忘れない。
「ママ、ワシのうなぎも元気だぞ」
うなぎパイは、オヤジギャグに欠かせない小道具にもなるのだ。…恐るべしうなぎパイ。
そして、色々調べてみると、このうなぎパイ、なかなか奥が深かった。
姉妹品として、朝のお菓子もあったのだ。
朝のお菓子 すっぽんの郷
朝からすっぽんである。これまた精のつきそうなお菓子である。
もちろん昼のお菓子だってある。朝がすっぽん、夜はうなぎ、じゃあ、ランチは何にする。マムシの活血か蜂の子か…。
昼はさっぱりと、「えび汐パイ」である。
そして、究極なのがこれ。真夜中のお菓子である。
うなぎパイVSOP
高級ブランデーの豊潤な香りと、ナッツの王様マカダミアンの風味を包みこんであるらしい。
これこそうなぎパイの頂点を極めた一品である。
そして、これらを詰め合わせた商品が、「フルタイム」。
活きのいいウナギや美味しい蒲焼きを、お土産に寄越せとは言わない。一度でいいから、うなぎパイVSOPが食べてみたい。