<某番組のために書いたコント>
白衣姿の研究員と、傍らにTシャツにGパン姿の男(実は超ヒト型ロボット)が立っている。
--------------------------------------------------
研究員 「社長、ついに我が社の新製品が完成しました。最新テクノロジーを駆使した、超ヒト型ロボットです」
社長 「よくやった!」
社長が、Gパンの男(超ヒト型ロボット)の頭をなでる。
Gパンの男(超ヒト型ロボット)が、その手を払いのける。
ロボット「止めてくれよ!髪の毛が乱れちゃうよ」
社長 (嬉しそうなため息)「素晴しい。これがわが社の新製品、超ヒト型ロボットか」
社長、じろじろ眺めたり。触ったり。
ロボット「くすぐったい、くすぐったい。ちょっと止めろよ!」
社長 (驚く)「まるで、生きてる生身の人間のようだ」
研究員 「驚くのも無理はありません。このロボットには、人類の英知が全てつまっております。人工知能に、電子細胞を組み込み、DNAレベルでの情報処理を可能にしました」
アクビしたり、珍しいそうに辺りを見まわすロボット。
あるいは首をポリポリかいたり等。(人間臭い動き)
社長 「これまでロボットというと、金属の固まりしかイメージできなかったが、これは違う。人間としてのぬくもりが感じられる」
研究員 「我々、研究スタッフのコンセプトもそこにありました。より人間らしいロボットの開発です。それでは、彼の計算処理能力を見て頂きましょう。このロボットがいかに優秀かわかると思います」
超ヒト型ロボットが、左の手のひらを広げる。
そして、右手を軽く左手に添える。
ソロバンが得意な暗算少年の仕種。
研究員 「用意はいいかな、それでは、(謳いあげるように)願いまして〜は、1342円なり、3451円なり、4756円なり、6528円では」
超ヒト型ロボット、右手でそろばんの玉をはじく仕草。
社長 (笑いながら)「…これ、本物のロボットだよな。ソロバンが得意な、その辺にいる青年じゃないよな」
研究員 「もちろんですよ社長。このロボットは、たんなる計算処理能力だけではなく、天才暗算少年の指の動きがプログラムされているんです」
社長 「なるほど」
研究員 「しかも、それだけでは、ありません」
ロボット「答えは、1万6千555円です」
研究員 「おしい、正解は1万6千77円だ」
社長 「間違えてるじゃないか」
研究員「はい。より人間らしくするために、たまに間違えるようプログラムされています」
超ヒト型ロボットを見ると、鼻くそをほじっている。
社長 「他には、どんな能力があるんだ」
研究員 「食事をしたり、買い物にいったり、風呂にはいったり。人間のできる事は全てできます」
社長 「‥‥‥それで」
研究員 「もちろん、人間にできない事は、このロボットにもできません」
社長 「簡単な計算も、間違えるんだよな」
研究員 「はい」
社長 「高い研究費使って、馬鹿を一人つくっただけかよ!」